店舗内自動棚卸しシステムとは
アパレル業界では、商品にRFIDタグを取り付けるブランドが急速に増えています。アパレル製品の入庫、出庫、棚卸しなどの業務にRFIDを使った管理を導入すると、一般には作業効率が10ないし20倍に向上すると言われています。わが国では労働人口の減少が急であり、作業効率の向上はあらゆる業務において早急な解決を迫られている課題です。
アパレル業界における業務では、生産や物流の過程では商品が段ボールなどの大きな箱に収容されていることが多く、RFIDによる商品管理を導入することによって、比較的簡単に生産性の向上を図ることができます。しかし梱包が解かれて商品が陳列される店舗内では、棚卸し業務は人手に頼る以外はないのが現実です。アパレル商品にタグを取り付けている店舗内で、スタッフがハンディリーダを持って四方八方に歩き回っている光景を目にすることがあります。あれがまさに店舗内での棚卸し作業です。あのようなスタッフの作業に頼る業務が人的な負担になるのは明らかであり、経営効率の向上には可能な限り自動化をすることが欠かせない課題です。
商品にRFIDタグが付いていればPervasID社製の所在検知ステムSpace Rangerを利用して、店舗内あるいはバックヤードのどのエリアにどのアイテムがあるかを常時把握することが可能になります。それによって人手による棚卸し作業は不要になり、商品の欠品状況を把握して自動的なオーダリングを行うことによって、販売機会ロスを最小化する運用に繋げることも可能になります。PervasID社製のSpace Rangerは特殊なRFIDアンテナ技術を採用して、従来のRFIDリーダの数十倍のタグ受信感度を実現しています。それによりほぼ完璧にタグを読み取ると同時に所在エリアの検知も行うことができるシステムです。
また同じRFIDリーダを未清算のタグを検知するためのSecurity Rangerシステムに応用することも可能です。店舗の出入り口に専用のRFIDアンテナを配置することによって、未精算のタグの検知を高速に行うことができる仕組みがSecurity Rangerです。すなわちSpace Ranger とSecurity Rangerは同一のシステムで構成をすることが可能であり、店舗内で有機的に結合するシステムを構築することができます。
RFID規格 | EPC Class1 Gen2 UHF, ISO/IEC 18000-63 |
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周波数 | 日本 916.8 - 920.4MHz |
アンテナケーブル | 1-15m LMR-240 または 1-10m LMR-195, もしくは低損失ケーブル(3.5D)同等品 |
コントローラ受信感度 | -100dBm |
最大送信出力 | 1W |
接続インターフェイス | 10/100 Base-T Ethernet |
IPアドレス設定 | DHCP or Static |
電源 | 入力100 - 240V, AC電源アダプタ(出力24VDC 3A or 4.17A) |
動作温度 | 0℃~40℃ |
寸法 | 250mm(W) × 250mm(D) × 50mm(H) |
重量 | 2kg |
型番 | 9200-DJ-03 |
RFID規格 | EPC Class1 Gen2 UHF, ISO/IEC 18000-63 |
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周波数 | 日本 916.8 - 920.4MHz |
利得 | 5 dBi |
偏波 | 円偏波(RHCP) |
垂直面半値角度 | 70° |
水平面半値角度 | 90° |
入力インピーダンス | 50 Ohms |
VSWR | 1.5 : 1 |
動作温度 | -20℃~40℃ |
寸法 | 305mm(W) × 305mm(D) × 10mm(H) |
重量 | 1.35kg |
型番 | 9200-A9-04 |