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コラム

インサート成形による金属対応タグのメリットと特性




プラスチックの内部に金属の部品を組み込むには、2個あるいはそれ以上の同じ素材の成型品の内部に金属の部品を

固定し、成形品を密着させて超音波溶着によって密封することにより製作します。ハード・タグと呼ばれる外装材が

樹脂製の金属対応タグの多くは、そのようにしてプラスチックの内部にタグチップとアンテナを組み込んでいます。

プラスチックの内部に金属部品を固定する方法はさまざまですが、成形品の内部には空気層ができます。そのため

強い衝撃や長期間にわたる振動によって、固定をしている部分が剥離し、あるいは成形品の溶着部分が剥離して故障

を発生することがあります。特に長期間にわたり屋外で運用され、振動を受けているケースでは溶着部分が剥離をし

て、その部位から浸水することがあり注意を要します。


金型の内部に金属の部品を固定して、その周囲に樹脂を流し込むことにより、内部に空気層ができないようにする射

出成形の方法をインサート成形と呼びます。金属対応のハード・タグをインサート成形で製作すると、製品の内部に

空気層がなく、固定をしている部分が剥離するリスクがない製品に仕上げることが可能になります。インサート成形

によって製作された製品には、樹脂部品の溶着による継ぎ目がないのが特徴です。金型の内部に溶かした樹脂を流し

込むのに射出ノズルを利用しますが、最後にノズルを引き抜いた際の痕跡が残っているのも特徴です。


インサート成形による製品としては、自動車に搭載されているコネクタ、冷蔵庫や洗濯機など家電製品の配線部品、

スマートホンを充電するUSBケーブルなどがあります。これらの部品は、使用に際していずれも高い機械強度や耐

久性が要求される製品であり、ホコリや水分、衝撃・振動に対する耐性が高い製品として利用されています。


インサート成形によって製作されている金属対応タグとしては、HID – Omni-ID社製のExo 600, 750, 800が広く

知られています。特にExo Pro 600は、国内でもワールドワイドでも最も利用実績が多い金属対応タグであり、さま

ざまの金属製品の管理に利用されています。Exo600, Exo750, Exo800それぞれのデータシートは、このサイトから

ダウンロードをすることができます。

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